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研究番号

AYA世代がん患者に特化した自殺対策の必要性(コメント論文)

AYA(Adolescent and Young Adult;思春期・若年成人)世代は身体・心理・社会的発達が著しい時期であり、この時期特有の発達課題や社会問題(就学・就労、対人関係、経済面など)を有します。AYA世代のがん患者はがん罹患に伴い、他の世代とは異なる様々な負担を抱える可能性があり、ライフステージに応じた心理社会的支援を行う必要があります。Zhou Hらは、米国におけるAYA世代のがん患者の自殺リスクを分析しました(Zhou H, et al. Ann Transl Med 2019; 7(22): 658)。
【目的】
本論文では、Zhouらの研究結果について、批評をしながらAYA世代がん患者に特化した自殺対策の重要性について提起しました。
【研究方法】
Zhou Hらは米国のがん登録データを用いて、1973-2015年に診断されたAYA世代(15-39歳)のがん患者(312,313人)の自殺リスクを全世代のがん患者(5,261,459人)と比較しました。また、がんの種類や進展度、がん診断後の時期などのグループごとにわけて、AYA世代と全世代のがん患者の自殺リスクを比較しました。
【結果】
自殺による死亡率は、AYA世代(0.14%)と全がん患者(0.15%)で同等であり、人種・婚姻状態などによる自殺リスクの違いはみられませんでした。そのため、Zhou Hらは、「がん患者の自殺リスクを検討する際に、AYA世代を特別に区別する必要はない」と論文の中で述べています。しかし、Zhou Hらの研究において、全がん患者さん・AYA世代ともに男性の自殺リスクが高いもののAYA世代では自殺リスクの男女差がより少なく、AYA世代の乳がん・子宮頸がん患者では限局がんであっても高い自殺リスクがみられました。これらの結果はAYA世代とそれ以外のがん患者では自殺の高リスク群が異なる可能性を示唆しています。

【結論】
AYA世代のがん患者と全がん患者の自殺リスクの違いや、AYA世代がん患者の解消されていないニーズを反映している可能性があるため、AYA世代に特化した心理社会的ケアと自殺予防対策を提供することが不可欠であると考えられました。

研究課題
(コメント論文のため該当せず)
研究番号
承認審査なし
承認日
領域
気持ちのつらさ
対象
(コメント論文のため該当せず)
目的
アウトカム
(コメント論文のため該当せず)
デザイン
(コメント論文のため該当せず)
責任研究者
(コメント論文のため該当せず)
研究費
(コメント論文のため該当せず)
論文一覧

Harashima S, Fujimori M. Risk of suicide among adolescents and young adults with cancer and a need for targeted interventions. Ann Transl Med 2020; 8(7): 428. doi: 10.21037/atm.2020.02.180.

(上記の論文は以下の論文に関するコメント論文である:Zhou H, Xian W, Zhang Y, et al. Suicide among cancer patients: adolescents and young adult (AYA) versus all-age patients. Ann Transl Med 2019; 7(22): 658. doi: 10.21037/atm.2019.10.51.)

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